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HEART - LEAP NIGHT(2CD + Ltd Bonus 2CDR "BAD ANIMALS IN TOKYO") Live at City Hall, Newcastle, UK 29th February 1988

¥5,143 税込
商品コード: Shades-440
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HEARTは「LEAP NIGHT」で聴けるニューキャッスル公演の終了後、3月初めに行われたウェンブリー・アリーナでの3連続公演を3日間ともソールド・アウトにするなど、イギリスにおいても本格的にブレイクを果たし、当時の新作「BAD ANIMALS」は全英チャートでも3位に入る成功を収めます(意外なようですが、前作「HEART」はイギリスにおいて19位どまりでした)。 このイギリスツアーを終えて、バンドは'86年以来2年ぶりとなる来日公演を挙行します。アルバム「HEART」の世界的な成功を受けて日本におけるライヴの規模もピークに達し、前回以上の会場がブッキングされます。彼女らは3月28日・29日と連続で行われた名古屋市公会堂公演を皮切りに、30日には大阪城ホール公演を行い、4月1日と2日にはいよいよツアーのハイライト・東京公演を迎えます。本作ではその初日の模様を「LEAP NIGHT」とも何ら遜色ない最高のオーディエンス録音で収めています。

 バンドの演奏をダイナミックに聴かせながらも、大きな会場らしい空気感や臨場感をしっかりと含んだ録音は、元素材の段階から絶品の音像でしたが、今回のリマスターでは過度な低音と高音の不要な部分を軽減してすっきりした音に仕上げています(テープではやや違っていたピッチも正常にアジャスト)。クリアな見通しと均整の取れたバランスそして優れた分離感は、しなやかで華やかな当時のHEARTライヴを楽しむのにふさわしい音色です。
 セットリストはイギリスでのライヴとほぼ同じですが、会場規模の違いは楽曲のテイストにも違いを与えています。アリーナ規模での演奏が普通だった「BAD ANIMALS」や「HEART」からの楽曲はホールのエコーがマッチし、「Bad Animals」に「The Wolf」・「What About Love」などはビッグなサウンド・メイキングが素晴らしい聴き応えを演出しています。さらに「These Dreams」や「I Want You So Bad」と、全米でヒットを連発した「HEART」・「BAD ANIMALS」収録曲を中心にしつつも、過去の名曲が絶妙に織り込まれたセットは高い満足感があります。「DOG AND BUTTERFLY」からの「Straight On」ほか、一般には活動が落ち込んだ時期とされる'80年代前半の「How Can I Refuse」も、このセットリストでは輝きを放っています。「LEAP NIGHT」では聴けない「BEBE LE STRANGE」収録曲の「Silver Wheels」が聴けるのも本音源の特徴。温かみあるナンシーのギターが一転してハードに「Crazy On You」のイントロを刻む場面はゾクゾクさせられます。セリーヌ・ディオンもカバーした「Alone」から始まるアンコールも、ラストの「Rock And Roll」まで最高の盛り上がりを維持したまま、95分間のライヴを締めくくります。

 最後に触れておきたいのが、当時のHEARTとWHITESNAKEの意外な共通性についてです。HEARTの'80年代黄金期でリズムを担当していたデニー・カーマッシとマーク・アンデスは、ほぼ同じ頃WHITESNAKEの「Here I Go Again」の"ラジオ・エディット・バージョン"収録に参加しており、特にデニーは'90年代WHITESNAKEのキーパーソンとしても知られます。またWHITESNAKE自身も'80年代前半の混乱からイメージと音楽性の変化を断行しての全米ブレイクを果たし、'85年前後のHEARTと同じような軌道を歩んで成功している事など、この二つのバンドには似通った点が多く見られます。活動の背景だけでなくサウンド的にも両者は親和性があり、本音源は「SERPENS ALBUS」以降のWHITESNAKEファンでも違和感なしに楽しめるものがあります。
 先日リリースされた直後から大好評を博しているWHITESNAKEのプレスCDタイトル「PLEDGE OF VICTORY」(Shades)は、このHEARTのショウから約2ヵ月後に同じ会場で録音されたもの。本作でのHEARTライヴとそちらを並べて聴けば、キャリアの頂点を極めた二大バンドの比較を楽しみつつ、当時のハードロック・シーンにおける流行を興味深く確かめられる事でしょう。

 HEARTは本作での東京初日に続き、翌4月2日のショウでも素晴らしいステージを披露。4月5日の横浜文化体育館公演を最後に、ジャパンツアーを大成功のうちに締めくくりました(なお翌日に行われた東京二日目の模様はShadesレーベルの「DREAMS OVER」でリリースされているので、ファンの皆さんには本作と併せて、特別な東京2Daysを丸ごと楽しんで頂きたいと思います)。
 日本の音楽シーンに多大な影響を与え、またファンにとっても永遠に輝き続けるHEARTの'88年ライヴを最高の形で楽しませる本作は、本編であるプレスCD「LEAP NIGHT」とも内容的には等価といって良く、単なるボーナスの枠に留まらない特別な一本です。いつかプレスCDで帰ってきて欲しい最高の音源を、ファンの皆さんにはどうぞご存分にお楽しみ頂きたいと思います!

Disc 1
1. Intro. 2. Bad Animals 3. The Wolf 4. Barracuda 5. Nothin' At All 6. What About Love
7. Dreamboat Annie 8. These Dreams 9. Straight On 10. Even It Up 11. I Want You So Bad

Disc 2
1. Wait For An Answer 2. Who Will You Run To 3. Never 4. How Can I Refuse 5. Silver Wheels
6. Crazy On You 7. If Looks Could Kill 8. Alone 9. Magic Man 10. Love Alive
11. Keep A Knockin' / Rock And Roll

Ann Wilson - Vocals Nancy Wilson - Guitar, Vocals Howard Leese - Guitar, Keyboards, Vocals
Mark Andes - Bass Denny Carmassi - Drums

Special Bonus 2CDR for "LEAP NIGHT"

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